パソカレッジ起業秘話(7)

パソカレッジでは生徒さんからの質問や、やってみたい事を全てテキスト化しています。
「あの薄っぺらいテキスト1冊500円もするの?」と仰った方もいました。
も少し価値を感じるようにしたら如何かしら?と考えた事もありますが、出来るだけ単価を低く抑えたかったからコピーだけで使っています。

料金を安くする為には人件費を抑えると言う事が必要になります。

「解り易く・・噛み砕いた言い方」のテキストを使えば解ると言う仕組みにはなっていますが、それでも超初心者の方達には難しく頻繁に質問が出ます。

「また同じ質問ですか。この間言いましたねとは死んでも言いません」と言う言葉がパソカレッジの5か条のご誓文にも入っている程です。

1回.2回で解る方は先ずいらっしゃいませんから。少ないスタッフで遣り繰りをするには多くのテキストが必要だった訳です。

ビデオ学習でFCをなさっている会社もあります。人、其々やりたい事・能力が違います。其れを見分けるにはやはり人の力に頼らなければ出来ない事とitoito経験から信じています。

さてF君。マミコの友達でした。

最初の目白校では欠かせない陰の人でした。K大学の理工学部院卒のF君は大手通信業界で働くエリート。目白校のパソコンは「ME」を使っていました。XPと違ってよくフリーズを致しました。調子が良いパソコンなんて毎日何台だった事か?

騙し騙し使っている状態でしたね。勤務が終わった後からパソコンの調子を見に来てくれたF君の手によって蘇ってきたパソコンでした。

マミコがシステムの仕事に慣れるまではどれだけお世話になったか知れません。

そして亡くなった生徒の村田さん・松井さん・大西さん。今もお顔を思い出します。

特にitoitoは村田さんからカメラの知識を習いました。初めてのデジカメ写真展の時には「膵臓癌」の術後2ヶ月の体で手伝って頂きました。

今お元気であれば彼方此方二人で写真を撮り歩いていましたね。写真展に出して下さいましたコンクールに入賞したとご自慢の作品ですが、形見におねだりしておけば良かったと後悔しています。

松井さん、アイボの松井さんと呼んでいた松井さんのご自慢は「アイボ」。

見てみたいと言うitoitoのお願いを聞いて下さり、或る日タクシーに乗せて運んでいらっしゃいました。教室内を歩くアイボを見て大喜びしたitoitoです。

大西さん、お子さんがitoitoと同じくらいと言う事から何となく話が合って。
ある時長い時間を掛けてご自分が癌が再発して危ないと言う事を仰いました。ご自身の事も色々話されしっかりした方で、少し年上だった大西さんにitoito憧れましたね。

最後のお電話で「調子が悪いから少しお休みをします。必ず戻って来るから席を開けておいてね」と言われてから1ヵ月後に亡くなられたと、後でお嬢様から伺いました。